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障害者フライングディスク

イラスト つるたようこ

一般に「フリスビー」という言葉の方がよく知られています。

昔、アメリカの大学生が、フリスビー社の金属パイ皿を投げて遊んだのが始まりで、現在は、投げても安全なプラスティックのディスクに変わりました。

 

私自身、スポーツも好きで、個人的におすすめしたい競技はあります。

しかし、働く障害者団体協議会にてご紹介するには、ある程度仲間(障害者)ができるスポーツ競技ではないといけないと思います。

 

「障害者フライングディスク」は、障害の種類・先天障害・中途障害・年齢・性別など、まったく関係なく、しかも付添者または、ご家族も一緒に参加して楽しめるのが特徴です。

ディスク1枚さえあれば、誰でも安全に楽しめるスポーツとして親しまれています。

 

障害をお持ちの方で、これからスポーツを始めたいけど何をやって良いのか分からない方または、運動する習慣が少ない方・運動したことがない方でもおすすめです!

 

簡単に説明しますと、障害者フライングディスクで行われている競技種目は、「ディスタンス」と「アキュラシー」の2種目です。

ディスタンスは、3回投げてどれだけ遠くに投げられるか競う種目です。

アキュラシーは、標的の輪をめがけ、10回連続投げて通過した回数を競う種目です。

 

障害者フライングディスク競技ルール

日本障害者フライングディスク連盟競技規則、全国障害者スポーツ大会競技規則により行います。(以下規則抜粋)

 

競技種目

ディスタンス(個人)競技

アキュラシー(個人)競技:ディスリート・ファイブ(5m)

             ディスリート・セブン(7m)

アキュラシー(団体)競技(本大会特別種目)

 

競技用ディスクは、日本障害者フライングディスク連盟公認の「ファーストパックモデル」直径23.5cm、重量100±5gとする。

 

ディスタンス

競技区分

レディース・スタンディング(女子立位)、レディース・シティング(女子座位)

メンズ・スタンディング(男子立位)、メンズ・シティング(男子座位)を年齢順に行う。

 

⑴プレーヤーは1回のテストスローイング(ディスクは競技用と同規格で黄色)と3回

 の試技を行う。

 記録は3投中最も遠い地点を計測する。

⑵距離推測は、スローイングライン中央地点から、ディスクが最初に地面に触れた点ま

 でとし、有効範囲はスローイングラインの前方180度以内とする。

⑶計測は1cm単位とし、メートルで記録する。mm単位は切り捨てる。

⑷プレーヤーがスローイングライン(足留材)の上部または外側の地面に触れたときは

 無効とする。

 無効となったスローイングは1回として数えるが、計測はしない。

 

アキュラシー

競技種目

ディスリート・ファイブ(5m)、ディスリート・セブン(7m)の内1種目を選択し、年齢順に行う。(男女別にしない)

 

⑴アキュラシーゴール(標的)は直径(内径)0.915mの円形で、円形の下部は地

 面から0.61mの高さとする。

⑵プレーヤーは10回連続して試技を行い、得点はディスクが地面に触れずに直接アキ

 ュラシーゴール(標的)を通過した回数とする。

⑶プレーヤーが視覚障害者の場合、アキュラシーゴール中央を音源で知らせることがで

 きる。

⑷得点が同じであった場合、10回(投)の通過過程において第1得点を先に取得した

 者が上位となる。

 第1得点が同じであれば第2、第3となる。

 得点及び通過過程も同じであった場合、上位3名の決定にあたっては、3回(投)の

 再スローイング(再投)によって順位を決定し、その他の者については同順位とす

 る。

⑸プレーヤーがスローイングライン(足留材)の上部または外側の地面に触れたときは

 無効とする。

 無効となったスローイングは1回として数えるが、ディスクがゴールを通過しても得

 点とはならない。

 

アキュラシー団体  全日本障害者フライングディスク競技大会の特別種目

⑴競技ルールはアキュラシー(ディスリート・ファイブ)とする。

⑵得点は障害者と同行者(保護者、家族、引率者など)の計20投のスローイングのう

 ち、アキュラシーゴールを通過した回数の合計とし、得点の多さによって順位を決定

 する。

⑶同得点の場合は、障害者選手及び同行者選手を問わず第1得点と先に取得した者が上

 位となる。 

 

障害者スポーツは、健常者スポーツと同じくらい、たくさんの種目があります。

全国障害者スポーツ大会で競われる種目は、13競技に限られています。

初めて聞く競技名もあって、興味がわきませんか?

 

全国障害者スポーツ大会で競われる正式競技13種目

 

全国障害者スポーツ大会 年表

回数 大会名 開催地 備考
第10回 2010年 ゆめ半島千葉大会 千葉県
第11回 2011年 おいでませ!山口大会 山口県
第12回 2012年 ぎふ清流大会 岐阜県
第13回 2013年 スポーツ祭東京2013 東京都
第14回 2014年 長崎がんばらんば大会 長崎県
第15回 2015年 紀の国わかやま大会 和歌山県
第16回 2016年 希望郷いわて大会 岩手県
第17回 2017年 愛顔つなぐえひめ大会 愛媛県
第18回 2018年 福井しあわせ元気大会 福井県
第19回 2019年 いきいき茨城ゆめ大会 茨城県 台風により中止
第20回 2020年 燃ゆる感動かごしま大会 鹿児島県 開催延期
第21回 2021年 三重とこわか大会 三重県 開催中止
第22回 2022年 いちご一会とちぎ大会 栃木県
特別 2023年 燃ゆる感動かごしま大会  鹿児島県
第23回 2024年 佐賀県

 

経歴

平成19年1月11日、「ゆめ半島千葉国体」(平成22年9月25日~10月5日開催)、「ゆめ半島千葉大会」(平成22年10月23日~10月25日)開催のマスコットキャラクターとして誕生。

両大会のPRを通じて、多くの人々の人気を集めました。

 

両大会が終了した後も、「県のマスコットキャラクターとしてぜひ残してほしい」との声をたくさんいただいたことから、平成23年1月より千葉県のマスコットキャラクターになりました。

 

作者

坂崎千春(さかざきちはる)さん

絵本作家・イラストレーター

千葉県市川市出身

JR東日本「Suica」のペンギンキャラクターを制作

 

 

 

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