ダイバーシティ・アーツ・プロジェクト Diversity Arts Project
●感動の押し売り、見世物「Show売」はもうやめませんか?
障害者にとって、スポーツは障害区分(クラス分け)、仕事は合理的配慮が必要です。
しかし、アートは「障害者」と「健常者」も関係ありません。
歴史に名が残っている作曲家のベートーヴェン、画家のゴッホや山下清を知らない人はいないと思います。
まだまだいますが、この方たちは障害を持っていたから認められた訳ではありません。
日本を代表する前衛現代アート作家 草間彌生さんですが、「統合失調症なのにすごい」なんて誰もいわないでしょう。
数年前から、障害者アートを「エイブル・アート」と呼んでいたり、フランス語で「アール・ブリュット」、英語では「アウトサイダー・アート」などと呼称し、障害者アートがブームのように展覧会が各地で開催されています。
そもそも障害者アートという枠で扱うこと自体に問題があります。
例えば、「山田太郎 知的障害」「山田花子 ○○障害」などのような、障害を前面に出したプロフィールになっているのが現状です。
「障害者の作品」というレッテルを貼られ、価値が低く見られる風潮があります。
「アートを健常者と別の枠で評価してください。」といっている障害者はいません!
むしろ「障害者アートに分けないで欲しい。」「なぜ障害者アートに分けるのか理解できない。」という意見が多いです。
唯一、アートは健常者と同じ土俵で勝負ができる分野だと考えています。
障害者に対する誤解や偏見を与える紹介、障害者を利用したお金儲けはやめてください。
人と人をつなぐアートの力。
アートは言葉が通じなくても(海外でも)良い作品は、分かり合えるのが特徴です。
人種や言葉、障害がある人とない人も関係がないので、これをきっかけに新たな気付きの出発点になればと思います。
●アートは本来、自由ではないのか?「型にはめようとする日本人」
以前から、無理やり障害者アートブームをつくろうと、安易な展覧会や作品を多く見かけます。たまにヤフーニュースの記事で、コメント欄に否定的なコメントを見ると心が痛みます。
偶然、良いアートに出会いました。
これは園児が描いた絵(ポストカード)です。
ある園の勉強会に行ったとき、ポストカードをいただきました。
私はあえてここではコメントはしません。
あなたはどう思いますか?
よく目にするアール・ブリュットとは、西洋の芸術の伝統的な訓練を受けていない人々が、独自の発想と方法によって制作した作品を指します。
ブリュット(Brut)は「(加工していない)生の」という言葉を表すフランス語です。フランス人の画家、ジャン・デュビュッフェが考えた造語です。
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