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障害者の声

                            イラスト つるたようこ

 

うれしい、感謝したこと、つらいこと、それでも頑張れたことなど、振り返ればさまざまなことがあったと思います。どうぞ、皆さまのご意見をお聞かせください。 

会社名、実名は書いていませんのでご理解ください。 (公表されているものは除く)

ご協力をお願いします>

東日本大震災の直後、車いす使用者などは避難所に行っても、当日または数日後、自宅に戻ってしまいました。

「仮設トイレが使えない」「段差があったり、狭くて移動が困難」などの理由です。

また、「障害者を受け入れてくれる避難所も、すぐ見つからなかった」こともお聞きしています。

 

これから、大きな地震や災害などが起きたとき、障害者は状況を把握したり、避難することができません。そのようなとき、皆さまのご理解と援助が必要となりますので、どうかご協力をお願いします。

 

電車、バスなどで私たちを見かけたら、席をお譲りください。

私たちに一言「席どうですか?」というお声かけはいただかなくても結構です。

ただ、席を離れていただければ座ります。私たちはこころの中で「ありがとうございます」と思っていますので、ご協力をお願いします。

また、私たちも席を譲っていただいたら、断らずに座りましょう。

 

放置されている自転車とバイクなどは、まちの景観を損ねるだけでなく、駅前や商店街などで歩道をふさいだり、点字ブロックを覆って分からなくなるなど、 大変危険な状況をつくりだしています。

「少しの時間だから」とは思わず、置き去りにしないようご協力をお願いします。 

 

最近、公共施設やショッピングセンターなど、多くの方が利用する施設において障害者用駐車場の整備が進んできていますが、障害者用駐車場を必要としない方が駐車してしまい、必要な私たちが駐車できずに大変困っています。どうか、障害者用駐車場を必要としている私たちが利用できるようにご協力をお願いします。

 

盲導犬・聴導犬・介助犬がペットと誤解され、飲食店などで同伴を断られることがあります。どうか、身体障害者補助犬の同伴にご理解をお願いします。

 

感謝の気持ち

昔、ケアマネージャーをしていた頃、担当していたご利用者さんのご家族に、偶然、お会いしました。

その方は、私に、「あなたが妻の担当をしてくれていた頃は、きめ細かな連絡をしてくれたので、安心して仕事に行くことができました。」と、いってくれました。

 

途中で退職してしまった私に、感謝の言葉をかけてくれるなんて、こちらこそ感謝です。障害を持つ私を、一人前のケアマネージャーとして認めてくださっていたのだと想うと感激です。

 

<嫌だったこと>

コミュニケーションと勘違いしているので、障害者になった経緯などを訪ねないこと。自然体で臨むように心がけてください。

 

<ツイッターは140文字の文字数制限がありますので、ツイートできなかったことを書き込みします。>

バスで席に座れず立っていたところ、同じく立っていたおばあさんが私のところに来て、「見れば分かるのに誰も席を譲ってくれないんだね。」と、話しかけてきた。

聞こえていた乗客は知らんぷり、運転手は見て見ぬふり、アナウンスもしませんでした。

 

実は、日本人って冷たいんです。

公共交通機関で10回に1回でも席を譲ってくれたら良いほうです。偶然、席を譲ってくれた方やお手伝いくださる方との出会いがありがたくうれしいです。

 

ただアナウンスを流したり、ポスターできれいごと並べたり、道徳を教科化するといっても、「仏作って魂入れず」ではダメなんです。

ひとはいつどちらの立場に立つか分かりません。

もし、あなた(健常者)の体が不自由になってから気が付いても遅いのです。

 

老老介護 車いす移動の実態

横断歩道に接続する歩道の縁端の段差は、視覚障害者の安全かつ円滑な交通を確保するために、歩車道境界を明確に示す必要があるので、歩車道境界部を白杖や足により容易に認知できるようにしています。

 

祖母(80代後半)を車いすに乗せて押している、実の娘か息子のお嫁さん(60代前半)が、3センチの段差を乗り越えることができなくて立ち往生していました。

 

私は手伝うことはできませんが、障害者でも人を呼ぶことはできます。

できないことはありません。どういう形でも人を助けることはできます。

「見物人にならない」ことが大切です。

 

 

 

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